必殺!蜜蝋落とし
おとぎ話に出てくるお菓子って何となく焼き菓子っぽいイメージが
ありませんか?しっかり火が入っていて、優しいバターの香りがして、
個人的には 田舎フランスの焼き菓子を想像するところであります
(とか言うと「子供の頃食べたことあんのか!とツッコまれそうだけど)!
そう、例えばカヌレ(ボルドーの伝統的な焼き菓子)とかね。
カヌレ、好きですか? 美味しいですよねぇ。 あのカリカリ香ばしい皮と
ネットリ感、中の生地のもちもち感と口の中で膨らむラム酒のいい香り!
コーヒーと合わせてキュンときて、食後酒と合わせて、もう陶酔の域…。
強いお酒が得意な方だったら アルマニャックやマールを是非お勧めしたい
ところ… 鼻に抜ける蒸留酒のエレガントな余韻と、香ばしいカヌレ!
地球に産まれて良かったー!と安易に大きな心になれる事請け合いです。
温めた蜜蝋をカヌレ型に注いでいきます〜
あ、軍手を裏表反対にしてるのはカヌレ型がすんごく熱いので、手袋の
黄色いツブツブが溶けないようにしてるだけです。 意味は無いです。
蜜蝋がある程度馴染んだら、カヌレ型から出しちゃいます
これぞ「蜜蝋落とし」ね
中に蜜蝋の薄い膜が張った状態で…
カヌレの生地を流し込んでいきます
寸胴も優しく見守ってくれてます
「おう、頑張れよ、ちびっこ」
しっかり丁寧に焼き上げます(均等に焼き色がつくように)
たまらん香りが辺り一面に漂います〜
誰のお口に入るんでしょうか〜!
もし何かのトラブルで、おとぎ話の中に入ってしまう機会があったとしても、
カヌレをふんだんに使ったお菓子の家に行き着くなら、それも悪くないなぁ。
え?酔っ払ってませんよ。
カヌレとマールのデユエットを楽しんでるだけです。