高級魚としての自覚
我々ニッポン人にとって秋刀魚は庶民の味方‥‥
だと思ってましたが、ここ最近の海水温の上昇や
異常気象の影響、隣国さん達がこぞってサンマ漁に
力を入れ始めた事により、去年のサンマ収穫量は
なんと過去最低だったらしく(今年も今のところは
収穫量が低いようです)、秋刀魚の希少価値は年々
上がり続ける一方‥‥。いよいよ秋刀魚が高級魚の
仲間入りをする日が近づいてきたのかもしれません。
よっ、秋刀魚様!日本一!
「秋刀魚とトマトのタルト・肝のソース」♪♪
自慢のタルト(パートブリゼ/折り込みパイ)の
サクサク触感とエシャロット香るトマトフォンデュ、
香草パン粉焼きした秋刀魚と、その肝のソース。
ヴィネグレット風味の野生のルッコラを添えて。
まろやかな白ワイン、またはロゼといかが?
秋刀魚の高級魚としての自覚を生む一品!
そう、もう今までのようにちゃぶ台の前で
ステテコ姿のお父ちゃんから「何だよオイ、
今日も秋刀魚かぁ?喰い飽きたよ」なんて
言われる日々は終わりました。今後は一流の
グランメゾンで、美しいガルニチュールと
趣向を凝らしたソースで彩られ、銀のトレイに
のせられて大事にテーブルに運ばれるお立場です。
フランスから来日するキノコ城の伯爵や男爵とも
交流する日がやってくるでしょう。
秋刀魚が手の届かない存在になる前に、今のうちに
お茶の水の小さなビストロで秋刀魚の新しい門出を
美味しいワインと供に祝ってみてください。