緊張の一瞬
知り合いの飲食店に食べに行くと、ちょくちょく「試作品」なる物を
食べさせてもらえるんです。 同業者という繋がりの嬉しいご縁で。
この食材とコレを合わせて、こんな調理をしてみたんだけど、どう?
美味しかったらメニューにのせようかな〜、みたいなね。
大抵美味しいんですよ、すごく。
旬の素材や新しい調理法なんかを駆使して、斬新で旨い物作ろうと
その道のプロが張り切ってるんですから、そりゃ美味しくなっちゃいますよ。
そして、同業者というだけでこんな試作品を味わわせてもらえたりする我々、
食い意地の張った身としては この商売やってて良かったなぁ〜と思います。
そんな我々だって、自分の店の新作メニューは気になります。
何年か前に作った自家製のハム、やっぱり同業者の方に試食して頂いた
事があったんですよ。 その時は「すごく旨いね!」と言って頂けたのですが、
メニューの内容やバランスを色々考慮した結果、アラカルトとしての商品化は
一旦見送る事にしたんです。
が、今回 その方が特別コースを予約して下さいまして、「あの時のハムが
食べたい」とのご要望をいただきまして、今回久しぶりに試作のドキドキな
発表会気分で作らせて頂きました。 あ〜なんか緊張する〜!!
お久しぶり!
頑張って旨くなっておくれよ〜
いい感じの塩加減とジューシーさになっておくれ〜
どう?
白ワインをゴクゴク飲みたくなるような、ガッツリした骨格の前菜に
仕立てさせて頂きました(お料理の写真を撮る暇がなかったけど…)。
「試作で食べたとき以上に感動したよ〜」との嬉しいお言葉を頂けて
ようやくホッとしました。 あ〜ドキドキした!
試作品とはいえ、何時何処で形になるか分からないモンですね。
今後も色んなお店で試食させて頂けるように、うちのお店としても
色んな試食品を作り続けていかなければ!ってことなんですよ。
油断できませんね。