ソワソワさせて
日本において「特別な野菜」と言ったら、何を思い浮かべますか?
加賀野菜や鎌倉野菜などのブランド野菜?それとも、筍や山菜など
採れる時期がかなり限られてる春野菜?地域限定の下仁田葱や
安房の菜の花、青森田子のにんにく?それとも競争が激化している
フルーツトマト?思いつくものは沢山ありますが、これらの野菜が
旬を迎える時期に、日本国民がこぞってがソワソワしだす、みたいな
現象になるって事は、あまり聞きませんね。
しかし、フランスには「特別な野菜」というものがあります。
勿論、野菜や果物の完成度がとても高い一流の農業大国ですから
どの作物も大事に扱われ愛されていますが、ある野菜が旬を迎えて
マルシェに並び始めると、途端にフランス中の人々が、いやヨーロッパ
全体がソワソワしだして、初物はとても高価にも関わらず、それでも
大事にお家に持ち帰って、又はビストロで、又はパーティで、その野菜が
今年も美味しく食べられる喜びを祝うのです。 そう、その野菜とは…
もちろん、白アスパラ様でございます!
ヨーロッパに春を告げる神々しい野菜
瑞々しく、ミネラル分に溢れてます~
甘くてほろ苦旨~極上の歯触り!
ヨーロッパの人々は本当に白アスパラが大好き。
一本一本丁寧に扱われる上に季節限定なので高価だし、
あまり日持ちしないし、皮をむいたり下ごしらえが必要なのに
それでもこの時期がくるともう、みんなソワソワしだすんです。
だって美味しいんだもん~!!
(自分、ニッポンジンですけど、ソワソワしていいですか?)
2週連続で大雪が降ったばかりで言うのもアレですけど、
食の世界ではもう「春」が始まっております。
春は生命力の源、始まりの時期、優しくなれる季節。
特別な春を迎える準備をしませんか?
とりあえずは、白ワインと「特別な野菜」で!