Bistrot Queue Leu Leu ビストロクルル 花澤商店

navi

  • メニュー
  • ワイン
  • アクセス
  • まだまだむの寝言
ご予約
instagram
メニュー ワイン アクセス まだまだむの寝言

まだまだむの寝言

なに寝言言ってんだよ、くらいの軽く広い心で見守ってください。

ノルマをください

そういえば… いや、自分の話で恐縮なんですが…
昔、ばあちゃんの家で食べるご飯はとにかく野菜が中心で、
ブリ大根や筑前煮、ほうれん草のおひたしや白菜の酢の物、
納豆と梅干し、とろろ、海苔、麦ご飯…みたいな感じでした。
たまに出てくる「すき焼き」にさえ、人参やじゃが芋、長葱が
大量に入っていて(それはもはや「すき焼き」とは呼べない
料理ではありますが)隙間からわずかに見える肉を、必死に
コソコソ食べていた記憶があります。

「肉を食べる時は、その3倍の野菜を食べなくちゃいけない」
と、ばあちゃんはよく言っていました。肉を沢山食べたくて
仕方なかった子供の頃は、野菜が「肉を食べるためのノルマ」
でした。 あれからウン十年… 今、誰に言われるでもなく、
肉を食べる時には「大量の野菜」を身体が勝手に欲します。

カスレにも野菜が入っていたらいいな、と思って
cassoulet-6
野菜たっぷりのカスレを作っちゃいました(料理人が)

カスレと言えば肉の煮込み。豚やら羊やらの濃厚な肉の
旨みとガツンとしたソーセージ、鴨のコンフィなどなど。
で、それらの肉汁を吸い込んだホクホクの白隠元豆。
肉を喰らう!って感じですよ。濃厚な赤ワインですよ。

でも… 野菜も食べたい。出来れば肉と一緒に。
あの時食べたすき焼きのように、野菜に埋もれた肉を
探したい。肉の旨みでトロトロになった野菜と一緒に!

鴨の脂で炒めた色とりどりの香味野菜と根セロリ
cassoulet-3
ホクホク白隠元豆と、その滑らかなピュレ

旬のカブも沢山入れて、肉の旨みを引き出します
cassoulet-2
増田牛すね肉のスープ・ド・ガルヴュー仕立て

正式なカスレに牛肉は使いません。白隠元豆以外の野菜も
使いません。つまりこれは、もはやカスレではありません。
牛の旨みと、香ばしい鴨のコンフィ以外は、全て野菜です。

11年分歳をとったクルルの新・田舎煮込み(カスレ風)!
野菜ばっかりだけど、増田牛と鴨の旨みが強すぎるせいで
ガツンと濃い赤ワインが手放せないところは今まで通り。
だって、歳とったって、呑みたいもんね!