食道楽ノスタルジア
「リヨンで食べたエスカルゴには半熟卵が乗ってたなぁ」
というカウンター族の言葉に、料理人の古い記憶がふっと
「そういえば自分も食べたなぁ、それ」と蘇ったようです。
で、うちで今やっている「エスカルゴと牛スジのフリカッセ」
というメニューに「半熟卵をのせてみようかなぁ~」なんて
ノスタルジアにかられまして、こんなんなりました。
エスカルゴと牛スジのフリカッセ、温泉卵をのせて
懐かしいリヨンの味(!?)
半熟卵もいいけど、もう少し手をかけて温泉卵にするのが
クルル風(なんだって)。卵の白身が口に残らないように、
よりプルプル~トロトロ~に仕上げる事で、自然と卵が
ソースとしての役割を担ってくれるのです(だって)。
それでは温泉卵さん、宜しくお願いします
黄身も白身もとろ~っとしてます
増田牛(黒毛和牛)のスジと合わせて
仔牛のジュのソースと牛スジの出汁!
青森にんにくとパセリの香り、パスティスの風味、
煮詰めた赤ワインソースの凝縮感とドライトマトの旨味、
フランスキノコ(プルロット)の触感、怒涛のリヨン。
旨味たっぷり昔ながらの「ビストロ」らしさの再現。
フランス人でもないくせに郷愁の念にかられて
「ああ、リヨンに帰りたい!」とか思ったら、それは
「ふらんすかぶれ」という病気です。お大事に。