薔薇色のコスタル・ラム
フランス料理やってる者は、大抵料理オタクです。
そして、そんな料理オタク達を魅了する食材として
上位に君臨するのが仔羊。乳呑み、または生後わずか
2~3ヶ月という神聖な領域の肉の火入れは繊細かつ
アグレッシブで、オタク魂に火をつけがちです。
仔羊といえども、北海道の乳呑仔羊やらフランス産
プレ・サレやら、豪州産ソルトブッシュ仔羊やら、
仔羊には魅力的な産地や種類がいっぱいあります。
とにかく美味しいと聞きつければ、色んな仔羊を
片っ端から焼いて焼きまくりたい!その衝動こそが、
料理人をオタクにする所以なのです。
今回はニュージーランドのコスタル・ラム!
いわゆるニュージーのプレ・サレです!!
海岸沿いの牧場で、ミネラル分たっぷりな潮風を
受けた新芽を食べ、また、それを食べている母羊の
お乳を飲んで育った2~3ヶ月の貴重な仔羊。
乳飲みでありながらも新芽も沢山食べているので、
ミルキーながらも羊特有の優雅な香りがあり、
繊細な肉質はとことん柔らかく、ジューシー!
皮目はカリッと香ばしく焼き上げて、しっかり
低温で優しく火を入れて、バラ色に仕上げます。
オタクのたわごとに付き合っている暇はなくても、
貴重なコスタル・ラムの美味しさは、無理に
時間を作ってでも食べる価値があります。
たぶん!