非日常な日々
100年前にアメリカで施行された禁酒法。
「変な法律ランキング」で常に上位に入りそうな
びっくり法だと(当時の人々には笑い事じゃなかった
だろうけど)、我々もそれを揶揄する事はあっても、
まぁ遠いところの話というか、関係ない話だよねー
と、高を括っておりました。あの日まではね。
覚えてます?今年の4月後半のことですよ
何だかもう昔の事のような気がするけど
その後も一時的に禁酒が解除される事はあっても
お酒の提供は7時までにして8時に閉めてね!とか、
やっぱり再び禁酒してね!とか。‥いやいや営業に
ならないっすよと訴えたところでどうしょうもなく、
じゃあ協力金あげるけど、これとこれとこれの書類と
あれとあれの申請書を一語一句間違えずこの期限に
出してね、いつ給付するかは分からんけど。みたいな、
我々飲食店や酒製造業や酒類販売メーカーにとっては
「そ、そんな無茶苦茶な!」みたいな出来事の連続で
暇なのに疲弊する、みたいな毎日でした。
ノンアルコールワインのテイスティング
そして念には念の感染対策、マスク会食。
まさかこの現代の、一応民主主義を掲げてる国の
(民主主義指数ランキングの成績は置いといて)
このタイミングで禁酒!?再びのびっくり法!?
まぁ、しかし厄介な感染症がはびこっちゃったから
いわゆるウイルスとの戦い、戦時中みたいな事か。
まぁ、嘆いてばかりもいられないので‥
お持ち帰り商品頑張ってみたり!
チーズも頑張ってみたり!!
とにかくノンアルでもお店を開けました
(意地でも閉めるもんかと思ってました)笑
街の飲食店も、豊洲も、みんな静かでした
肉屋さんも魚屋さんも八百屋さんも
こんな時期、食材の業者さん達とお互い助け合い、
または飲食店同士で助け合ったりして、なんとか
ここまで生き延びて来れました。そして、
何と言っても助けて下さったのは「お一人様」たち。
街が静かだったあの期間、複数人で会食を控えろと
言われていた事もあり、お店に直接来てくれるのは
自由で食いしん坊な「お一人様」たちでした。
いつもはお一人で来店される方たち
(この日はたまたま集まってしまいました)
今年一年間、本当に有難うございました!
感染症の行方がどうなるのか、禁酒法の施行が
再びあるのか、また皆で共に呑める日が来るのか、
まだ予断を許さないのかどうなのか。とは言っても、
状況がどう変わろうとも(店を閉めろ!と言われない
限り)我々に出来る事は多分変わりません。
お腹を空かせて来る食いしん坊に美味しいものを提供し
十分に満たされていただく事、それだけです。
来年もよろしくお願い致します。!