小さなテーブル
「フランス料理は敷居が高い」っていうあの決まり文句、
ぶっちゃけて言っちゃうと、我々関係者にとってはもうお腹いっぱいです。
どんなに「そんなことない」って言ったって一度植え付けられたイメージは
なかなか払拭出来ないんだろうし、例え「いやいや、フランス人は毎日
フランス料理食べてるんだよ?パンとチーズだってフランス料理だよ?」
なんてお決まりのセリフを返したところで、返された方も もうお腹いっぱい
なんでしょう。いいんですよ、外食って文化の一つですからね、ガンプラを
作るのが好きな人がいるように、ネイルアートにハマる人がいるように、
フレンチを食べ歩くのが好きな人もいる、っていう事でいいんだと思います。
だけどね、「本当は一度行ってみたい」なんて心の底で思っている方、
実はいっぱいいるんじゃないかなぁ、なんて思うんですよ。 きっとね。
美味しいモノが嫌いな人なんていないでしょう? 多分いないと思うなぁ。
食べたいけどナイフとフォークの堅苦しさが嫌だとか、ワインに詳しくない
から嫌だとか、メニュー見ても何が何だかさっぱり分からなそうだかとか
そもそも値段が高そうだからオッカナイ!うん、分かりますよその気持ち。
そんな迷える仔羊にぴったりの本が出ましたよ
ミシュランの「ボンヌ・プティット・ターブル」
高級なお店だけがフレンチじゃないって事がよく分かってもらえると思うし、
小さくても頑張っているお店ばっかりが載っているから、フレンチ初心者の
心強い味方になると思います。 また、フレンチ大好きだけど堅苦しいのは
大嫌いな食いしん坊の皆さんにとっても、お店を選ぶ時の良い材料になって
くれるんじゃないかな〜と思います。
日本人が納豆を美味しいと思うように フランス人はチーズを愛しているし、
我々が鯖の味噌煮を愛するように彼らも鴨のコンフィが大好きなのです。
フランスのおっかちゃんが作る家庭料理から、街角のビストロ(定食屋)の
オムレツ、仔羊の煮込みからステーキまで、全て気軽なフレンチです。
フランス料理の敷居、一度超えてみませんか?思い切ってよっこらしょ…
あれ?意外と親しみやすいじゃない、楽しいじゃない、なんて事になって、
後ろを振り返ったら…あれ?さっきまであった敷居はどこに行った?
美味しくて、楽しくて、お腹いっぱい!そんな事になるといいなぁ。