ワインのあて
スモークサーモンっていうと、品の良いデパ地下の
オードブルコーナーを想像しがちな気がするんですが、
うちの自家製スモークサーモンはオードブルっていうより
がぶ呑みワインに合う、ワインのための「あて」って感じです。
ビルの3階の吹き抜けになってる場所をお借りして、一斗缶を
繋げて作ったスモークマシンで時間をかけて地味に作っています。
余分な脂が多すぎず燻製に適している(と思ってる)タスマニア産の
良質なサーモンを使っているんです。気取った感じの前菜ってよりも
つまみ(あて)としてお出ししたかったので、生じゃないけどより生っぽく
ねっとりと滑らかな食感と風味を出すために、温薫じゃなく冷薫してます。
冷薫って、冷たい外気の中で燻製する事ですね。知ってるって?
ですよね。お客様に教えてもらう事の方が多いです。日々勉強です。
燻製の前に12時間塩漬けします。
えっと、それはさておき自家製スモークサーモンなんですけど、
最近では洋梨の「レクチェ」や「ラ・フランス」なんかと合わせてます。
魚のくせに生ハムみたいな食感と味わいを出してくるサーモン様に
ジューシーな果物を合わせて、これまたコラボレーションな訳です。
果実味に富んだキュートな白ワインなんかと一緒にやっちゃったら!もう!
真冬の寒い昼間に、窓際で日向ぼっこしてたらいつのまにか背中が
ぽかぽかあったかくなってて、ストーブいらないじゃん!みたいに
ほんわか幸せな気分です(あくまで個人的な見解でございます)。