トリップを巡る旅
「ハチノスやらないの?」と、スズキ氏。
昔からのお客様は、ちょっとメニューを見ただけですぐ異変に
気が付きます。2年以上ぶりの来店だろうが、気が付きます。
「『スズキ氏』どうしてハチノスやってないの?」
「『料理人』あ~今ちょっとお休み中で~(もごもご)」
「ハチノスと牛スジ、アキレスのトマト煮込み」。
梅ヶ丘での8年間、ずっと作り続けてきた大事な料理です。
季節によって材料の配分を変えたり、仕立てを変えたり、
風味付けのリキュールを変えたり、作って作りまくった
クルル風トリップ。スズキ夫妻にも何度食べて頂いた事
でしょう。「クルルに来たらハチノス必ず食べなくちゃ」と
言った下さったお客様、取り上げて下さった料理雑誌。
で、去年の暮れあたり、料理人の身に起こった症状は
「作り飽きた」という困ったもの。そう、同じものず~っと
作り続けていると時々ふっと「飽きちゃう」らしいんです。
まぁ、飽きちゃったんなら仕方ない。また作りたくなったら
作ればいいんじゃないの、と思っていたら、
スズキ氏の一言で症状が治ったようです
久しぶりのクルル風トリップ、再登場~
今度の仕立ては、仏南西部ランド風でございます
鴨の脂で青森にんにくを炒めて芳醇な香りを出し…
それを仕上げに、特製トマトソースと絡めております
(トマトソースでトリップ作るのは何年ぶりだろう)
イタリアンと混同されるのが嫌で封印してましたが…
食べたいお客様がいるなら作っちゃいます!
だって、お腹をすかせた食いしん坊のために
飲食店はあるべきなんだから!!
さ、食べましょ食べましょ ♪
ワイン呑みましょ呑みましょ ♪
今、うちの料理人に起こっている症状は
「前よりもっと美味しいハチノス造りたい」病。
クルル風トリップ2014年バージョン、
装いも新たに再登場!
そんな大げさなもんでもないけどね。