北風に運ばれて
北風小僧の貫太郎が今年もやってきました。
貫太郎が連れてくるのは北風だけかと思いきや、
実はその寒さのせいで脂肪をガッチリ蓄えまくって
旨味の増幅した蝦夷鹿をも連れてきてくれるのです。
寒くなればなるほど旨味を増す蝦夷鹿
真っ赤!いい色してますでしょおお~
貫太郎さん有難うございます!
これこそが力強い野生の肉ってもんだ!
フィレも背肉ロースもバラも
み~んな美しすぎる赤色でございます~
背肉ロースは低温長時間ロティで
バラ肉はマデラ酒香るコンフィにして
木の芽とバジル、ローストアーモンドのソースで
ガッツリ野性味ある鹿肉に清涼感を合わせます。
ジビエには濃厚な赤ワインだ!という固定観念は
このソースによって打ち消されます。ボルドー赤や
ロワールのカベルネ・フラン、もしくはローヌ系の
土の香りが感じられる品種なら尚のことぴったり
(もちろん濃厚も合うけどね)!
寒くて縮こまっていては勿体ないこの美食シーズン。
野生の赤身肉にがぶっ!と齧り付いて、燃えたぎる
命の鼓動と冬の旨味をとことん味わいましょう!