サーモン値上げ
青天の霹靂みたいな戦争が起こって5か月。
そのせいで、あの大国の上を飛行機が飛べなくなり、
今もそれは続いています。ヨーロッパからの食材を
積んだ飛行機たちは当然大回りをしてやって来るので
距離と航空運賃は今までの5倍だとも言われています。
ヨーロッパの野菜や果物、チーズやオリーブオイル、
食肉や岩塩、何や彼や全て値上げになり、その中でも
特に値上げ幅が大きいのがサーモン。ノルウエーから
あの大国を横切ってきていた頃とは雲泥の差になり、
代替えのタスマニア産やカナダ産も結局取り合いに
なるので、今ではもうどこの産地だろうが、全ての
サーモンが以前の2倍近い仕入れ値です。
ランチで人気メニューのサーモン自家燻製
10年間食べ続けてくださってる人もいます
そのうち戦争が終わってくれることを信じて、
それまでの辛抱だと何とか最小限の値上げだけで
やっていこうと思っていましたが、5か月経っても
惨い戦争が終わる気配はなく、これ以上続くと
サーモンが注文されればされるほどお店の状況が
苦しくなってしまいかねない状況になりました。
本当は以前の値段で気軽に楽しんでほしかった
自慢のサーモン自家燻製のチエド
この度 苦渋の決断で、大幅値上げをさせて頂く事に
しました。本当は、国産の魚で違う料理をランチで
提供する事も考えましたが、毎回毎回サーモンを
食べ続けて下さっている何人かのお客様たちのお顔が
浮かび、本当にやめていいものか?という葛藤が。
モヤモヤしている時、10年間サーモンを食べ続けている
ランチのご常連様に相談したところ、「高くなっても
私は絶対にこのサーモンの料理が食べたい。」との
お声を頂き、その後も昼夜問わずお客様たちに相談した
結果、サーモンのメニューを残して大幅値上げをする
決断をしました。本当に恐る恐るですが…。
今後、どのくらいのお客様が来て下さるのか
(値上げだけじゃなくコロナや他の感染症もあるし)
全く予測がつきませんが、少しでも需要があるなら
全員からそっぽ向かれるまではやろうかなと…。
そんな訳で、昼のサーモン、大幅に値上げしました。
ごめんなさい。