そっとしておいて
オープン当時から定期的に(料理人の気が向いた時に)作っているのが
フォワグラのテリーヌ。 グランメゾンから小さなビストロまで、フレンチでは
欠かせない繊細で優雅なお料理ですね。フォワグラにも色々ありますが、
うちではフランスヴァンデ産の鴨フォワグラを使っています。
まず皮や血管、スジを徹底的に取り除きます
ピンセット使いが得意です
形が崩れないように細心の注意で…
あ よっこいしょっと
これを ソーテルヌ(貴腐ワイン)で一晩マリネした後、低温のオーブンで
優しく火入れして、冷やし固めて、あんなこんなで出来上がり〜。
プルーンの赤ワイン煮とオレンジのマーマレードを添えて
口に入れた瞬間とろける滑らかな舌触り、フォワグラの旨味に際立つ塩、
貴腐ワインの芳醇な香り…それだけでも層の厚い複雑味を味わえますが、
プルーンの濃厚な甘味と合わせてみたり、マーマレードの爽やかな酸味と
合わせてみても2度、3度と楽しみが広がるお皿です。 そして、お好みの
ワインと合わせたら4度、5度といい気分になる事間違いなし!
舌の上にフォワグラを乗せたら、しばらくそのまま居候させて下さい。
自然にやつの姿が無くなった瞬間にワインをひと口…
産まれてきて良かったなぁ〜と呆ける幸せな瞬間が訪れる…といいな!