味わうこと
何年か前に「あと何回ご飯食べれるかな」と思った事があったんです。
平均年齢に重ねてざっくり計算してみたら、58035回って数字が出まして、
おお〜こんなに食べれるのか〜と思いましたけどね、しかしその中で夕食は
三分の一だから19345回。 あれ?結構少ない…ような気が。
しかも何歳まで歯がちゃんとあるか分からないし、健康な状態でご飯を
美味しく食べれる回数は、実はこの数字よりもっと少なくなってしまうかも…
思えば、一年間365日のなかで記憶に残る食事はどれだけあるだろう?
ああ、出来るだけ一食一食を味わって大事に食べよう!なんて思ったもんです。
味わいたい…
でも「味わって食べる」って、簡単そうで難しいんですよね。
忙しいさなか簡単に済ませなくちゃいけない食事もあるし、接待の食事とか
上司との食事、友達の相談に乗りながらの食事とか…
とてもじゃないけど 優雅に「味わって」いる場合じゃないですね。
だからこそ、時間にゆとりがある時の1人ゴハンは思う存分に「味わって」
優雅に食べたいなぁと思います。あ、別に贅沢なモノを食べればいいっていう
訳じゃないんですよ。賄いパスタにしろ、納豆ご飯にしろ、素材の味をちゃんと
味わいながらゆっくり食べたいっていう事です。
コウイカのスミで作った料理人渾身の賄いパスタ
もーちょっとゆっくり味わいたい…
なんでこんな事書いてるのかって言うとですね、
先日せっかくの1人ゴハンをテレビ見ながら食べちゃったんですよ。
旬の野菜を沢山使ってヘルシーな感じに仕立てたのはいいけど、作った事に
満足しちゃって、疲れて、ついついテレビを付けながらの「ながらゴハン」…。
当然、味わうどころじゃなくて後悔しました。
で、何年か振りに「あと何回食べれるか」という計算をしてみたんです。
残ってる夕食の回数は18250日、前回より1095日も減っていました。
味わいたい〜!!
あと何回食事できるかって事よりも、あと何回食事に感動できるかって
事の方が大事なんですよね、きっと。 そして感動するには努力も大切、
大事に食べよう、味わおう、という意気込みを持っていたいものです。
食は生きる源!せっかく生まれてきたからにはやっぱり楽しまなくちゃ。
美味しいものを食べれるチャンスを頂いたわけですからね!