土から見るワイン
職業柄、レストランに行ってこのワイン美味しいなぁ〜と感じると
ボトルの裏ラベルを見て、インポーターを確認せずにはいられません。
で、そういう時「あーまたこのインポーターだ!」っていう事が何度も
ありまして、スゴく気になる存在だなぁ〜って思っていたんです。
でも、そのインポーターさんは「気に入ったレストランにしか卸さない」
っていうウワサがあったし、うちが気に入って頂けるか心配だったし、
「つて」を辿るご縁もないし…とモジモジしていたんです。
そんな時、偶然知り合ったシェフがそのインポーターさんと仲良しとの
事で、ちょっとお口添えして頂いちゃったりして、そのお陰で 今回、
うちの引越しをキッカケに取引をさせて頂ける事になったんです。
ハスミワインの蓮見さん
![画像 944 hasumisan-2](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2012/04/20120429________944-300x225.jpg)
よろしくお願いします!
蓮見さん曰く「フランス人は本当に美味しいワインは海外に出さない」
との事。高く売れる商業用ワインや、そこそこ安いけど内容は「?」な
感じのモノを輸出して、「本当に美味しくてリーズナブルなワイン」は
自分達で消費しているみたいです。 そりゃそうだ、って感じですよね。
そんなところを切り崩すのが彼女、蓮見さんの得意とするところでして、
真面目でストイックな造り手さんのプライベートワイン(商業用とは別に
自分達用に作ってるワイン)や、地元だけで消費されるような小規模
生産者さんの元へ乗り込んで、フランス語で交渉に交渉を重ね(アナタの
ワインは凄く旨いから買いたい!買わせてよ!っていう感じらしいです)、
時間をかけて信用を勝ち取って、取引に至る…。
スゴイ事ですよ。並大抵の日本人じゃマネ出来ない事です。
ハスミワインの地下倉庫
![画像 946 hasumiwain-2](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2012/05/20120528________946-300x225.jpg)
見学させて頂きました!
もともと地質学(!)を学んでいた学生時代、アメリカやカナダなどへの
留学を経験して、フランスへも何度も訪れている彼女…。
英語は日本語より得意だそうで、フランス語もフランス人と喧嘩出来る
くらいのレベルだそうで、しかも結婚前は旅行会社勤務で世界中を
飛び回っていた彼女ですからね、肝が座りまくっている訳ですよ。
しかもとびきり、神々しいほどに才女…。お話のテンポの良さにどんどん
引き込まれます。この人からワイン買いたいなぁ!って思わせてくれます。
「え〜と、ここの造り手はねぇ…」
![画像 948 hasumisan-3](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2012/05/20120529________948-300x225.jpg)
全部のワインに想いが詰まっています
専門分野の地質学をフルに使って、ワインはまず土壌からチェックし、
テロワール、品種、木の状態、樽選び、醸造法…全てに眼を光らせます。
だから、彼女が選んで交渉を成功させて日本に送り届けられたワインは
どれもハッとするほど美味しいし、作り手の愛情が感じられるんです。
わ〜試飲までさせて頂いちゃった〜
![画像 953 hasumisan-4](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2012/05/20120529________953-300x225.jpg)
全部旨いんですけど〜っっ
ヴァン・ナチュールやヴィオデナミ、又はそれに準ずる自然派ワインでも
蓮見さんは敢えてそれを宣伝文句には使いません。 「ここ最近は、
一流の造り手達はみんな普通に有機農法(又はそれに準ずるもの)で
頑張ってるし、そんな事当たり前すぎるからいちいち言わない」そうです。
だからといって、ビオワイン・マニアとは一線を画する彼女、「ビオワインは
頭痛くならないなんて嘘だよ。酸化防止剤を全く入れてないワインなんか
ゆらゆら揺れる船に乗っけられないんだから。もしそんなのがあったら、
日本に付いてる頃には腐って呑めないよ」との事。そりゃそうだよなぁ。
そんな訳で、最近うちのワインリストはハスミワイン率高いんです。
グラスもハスミワインのイチオシ、めっちゃ美味しいのをご用意してます。
蓮見さんから美味しいワインを卸して頂くためにも、手を抜くなんて
出来ませんからね! お客様還元型ビストロであり続けられるように、
品質の良いワインを何時でもご用意できるように、頑張ります!