姑心
「秋茄子は嫁に食わすな」ってことわざを聞いた時、
「お嫁さんに美味しい茄子を食べさせてあげないなんてヒドイ!」
と思ったものですが、このことわざには真逆の意味もあるらしく、
「秋茄子は体を冷やすから、大事な嫁には食べさせるな」という
お嫁さんを気遣う言葉、という解釈もあるようです。
まぁお義母さんたら何てお優しいんでしょ! でもご心配なく。
ワタクシ茄子はワイン呑みながら頂きますから、身体が冷える
って事はありませんのよホホホ。
茄子にはワインですのよウフフ
焼き茄子のフランですのよ
茄子って、やっぱり焼き茄子にするのが一番旨いんですよ、きっと。
でも、そうなると合わせるのって日本酒とか焼酎になっちゃうので、
何とかワインに合わせられるお仕立てにしないといけないミッションを
背負ったフランス料理店としましては、香ばしく焼いた茄子は滑らかな
フラン(フランス風の茶碗蒸しみたいな感じ)にしちゃって、コンソメで
閉じ込めてみたりしまして、モロヘイヤのピュレやら、又は赤ピーマンの
ピュレやらを合わせてみたりするわけです。 するとアラ、びっくり!
「お茄子をワインと合わせずに一体何と合わせるつもりですか!」と
青年の主張で声を張り上げたい衝動に駆られます。
コースの場合には、上に雲丹がのっちゃいます~
周りの緑はモロヘイヤのソース
(美味しい上に身体に良いです!)
全国のお嫁さん!お姑さんの眼を盗んで、美味しい焼き茄子と
美味しいワインをこっそり楽しんじゃって下さい!夏の疲れも家事の
疲れも吹っ飛ぶマリアージュですから。お姑さんの愛ある小言にも
笑顔で対応出来るような、心の余裕が生まれるかもしれません。