フライングスタート
9月ですね。ジビエを楽しみにして下さっているお客様から、
「早く蝦夷鹿食べたいなぁ~」なんてお声をちらほらと頂戴する
時期になってまいりました。 そう、ジビエは秋から晩冬にかけて
狩猟が解禁になっている間に野生動物の恵みを頂ける食文化の
祭典、うちの店では毎年10月初旬くらいからやらせて頂いてます。
ジビエ料理で、まずまっ先に駆けつけてくれるのが北海道知床の
蝦夷鹿の子供、つまりバンビちゃん。あの美しい赤身の柔らかさと
ジューシーな旨みといったら…! ジビエ(野生)って言葉とは
かけ離れた品の良い肉質に毎年いちいち驚かされてしまいます。
まだメニューにもないやつを今から勿体ぶって宣伝するなって?
いや、それがですね、今年の鹿はフライングスタートしていまして、
じつはもうクルルに到着しちゃったんですよ。
そんな訳でこんなん作ってみました(料理人が)
蝦夷鹿内腿肉のタタキです!
桜のチップで自家スモークしてからロゼ色にグリエしまして、
しっとり柔らか~く仕上げて、バッチリ旨い下味をつけたら
自家製にんにくソースと色んな薬味を合わせてお出しします!
ワインにめちゃめちゃ合う冷前菜です
(え、お好み焼きに見える?)
一応冷前菜のカテゴリーに入れていますが、食べ応えがあるので
メイン代わりにしちゃってもいいかもしれません。
旨い赤身!タタキ!にんにく!個人的にはこのフレーズだけで
ヨダレが出てきます。 ああ、ワインは何を合わせよう…なんて
嬉しい悩みを抱えてしまう悩ましい赤身…。鹿には勿論赤ワイン!
いやいや、にんにくソースだからキリッとした白もイけますよ。
タタキでジューシーだから、コクのある辛口ロゼでもいいかなぁ…
あ、悩むのはお客様の方でしたね。