店をオープンしたての頃はいろいろ困ることがありました。
一からのスタートですから困ることだらけで当然 なんですけど
中でも特に困ってたのは「物や場所の説明 」。たとえば、
「次（の料理）大きい平皿でいくから、薄いスプーン用意して」
なんて指示が入ったって「大きい皿ってこれ？下皿はどうするの？
薄いスプーンてどれ？」みたいなね。さらに「向こうの（冷蔵庫の）
右上の扉の下の段から四角いシルバーの箱持ってきて」なんて。
向こうってあっち？こっち？四角い箱ってこれ？それ？な感じです。
特に忙しくてバタバタしてるときなんて指示出すほうも出されるほうも
供に焦ってたりするし、解釈が違ったり 勘違いしたり とにかくもう
うまく伝わらない事が多々ありました。
そんな訳でそれを解消するために、いつしか物や場所に「名前」が
つくようになりました。今では「次、トムでいくからヒラお願い」とか
「床の間の右上から 弁当箱よろしく」みたいに伝達しています。
                                     

ちなみにこのカーテンの向こうにある冷蔵庫は「みゆき」

　冷蔵庫やワインセラーには人名がついてます。
小さい店ながらもそれなりに工夫が必要なんでございます。