試験結果
クリスマスの結果発表は、次の年のクリスマスに出ます。
去年来てくださったお客様が、また今年もクリスマスディナーに
予約をしてくださったら、それは去年のコース内容に「合格印」
を押して頂けたんだな、と勝手に(図々しく)解釈しております。
うちのお店のクリスマス特別ディナーは、毎年「クリスマス試験」
という気持ちでやっております。何故なら、毎年来て下さるお客様が
今年も新鮮な気持ちで「ああ、また一段と料理が美味しくなってる!」
と感じて頂きたいからです。去年よりも美味しいのは当たり前じゃなきゃ
いけないし、より楽しく、より洗練された味の組み立て、全体的なコースの
バランスなどを、従業員一同(2名)で何度も何度もディスカッションして
(時には意見の食い違いがあり険悪になりつつ)でも最終的にはお客様が
何を、どんな風に、どんな気分で食べたいか!?の視点で考えます。
そして、「自分達」がもし行きつけのビストロに行ったとしたら、
どのくらいの値段でどんな料理が出てきたら「満足だ!」と感じるか…
の原点に戻ります。「商売っ気」を出したら負け、だと感じています。
「特別クリスマスディナー」は、今のビストロクルルの成長具合を
お客様(試験官)に見て頂けるとても貴重な機会になっているんです。
今年は…
引っ越して初めてのクリスマスでした
梅ケ丘のお客様、小田急沿線のお客様、いつも遠くから梅ケ丘店に
通ってくださっていたお客様、その全てのお客様達が新しいお店に
わざわざ来てくださるとは最初から思っていなかったし、移動距離が
人間の距離を作ってしまう事を覚悟しつつ(でもどこかで期待しつつ)の
引越しでしたから、今回のクリスマスは何というかもう、ドキドキでした。
毎年クリスマスに来てくださっているお客様のうち、はたまた梅ケ丘に
通ってくださっていたお客様のうち、何組みのご予約を頂けるか…。
でも、涙が出るくらい嬉しい結果発表をいただきました!
クリスマス特別ディナーを予約して下さったお客様全てが、梅ケ丘の
お店に通ってくださっていた愛する愛するお客様達だったからです!
お客様には色んなお店に行く権利があるし、自分達も実際色んな
飲食店に食事に行くから「常連」という言葉は嫌いなので使いません。
使いませんが、「クルルの料理を気に入ってくださっているお客様」と
あえて図々しく言わせて頂けるなら、そのお客様達が楽しくのんびりと
リラックスして、いつでも新鮮な気持ちで料理を味わって頂けることが
うちのお店を成長させる活力になるんです。
試験を受けさせて頂いて(勝手に)、ジャッジを頂いて(勝手に)、
その試験結果にドキドキする日々をこれからも勝手に続けていきます。