はまるカモね
あそこのラーメン、最初は特別美味しいと思わなかったのに
何でかもう一度食べたいんだよなぁー、なんてことありませんか?
「くせ」になる味とか食感、香りってあるんですよね。
最初からガツン!と来るわけじゃないけど、後味が少し印象的で
風味が良くて、食べ終わってから次の日に思い返すような。
ラーメンに限らず、「くせ」になる料理って色々ありますよね。
うちの店のメニューで言うと「鴨のコンフィ」がそんな感じかも
しれません。 もともと保存食として根付いたフランス南西部の
郷土料理です。 華やかな料理という訳ではないし、季節感を
特別感じる物でもない、昔ながらのビストロ定番料理の一つですが
一度「くせ」になったらハマッてしまう確率の高いお料理のようです。
いろんなハーブとにんにくで一晩塩漬けします。
パリッと香ばしいフランスのおっかちゃんの味
パリパリな皮目と対象的なその内側のねっとりしたコラーゲン、
ほくほくした肉の食感、口の中で香る鴨独特のしっとりした風味、
これをワインと合わせないでどうするんだと主張しまくりの塩加減。
ご来店のたびに鴨のコンフィを食べて下さっていたお客様が、
「僕は今日、鴨のコンフィ以外のものを食べるよ!」と宣言して
仔羊もいいなぁ、牛舌もいいなぁ、とメニューとにらめっこした後に
「やっぱり…コンフィ食べていい?」と言ったお顔がとてもキュートで
今でも忘れられません。 前菜にしてもいいし、メインにしてもいいし、
または呑ん兵衛のおつまみとしてもどうぞ。