夏ですね。　少しのお酒でも心地よくなれる夜、
暑さにやられた柔らかい脳が幻想を作り出します。
花火の後の煙みたいに、ホタルの通った道みたいに、
すごく懐かしい事が、まるで目の前に今あるかのように
突然、リアルに脳内に出現する時、ありませんか？
　
自分の事で恐縮ですが、昔一緒に暮らしていた愛する犬の
姿かたちを突然すごくリアルに想い出したりする時があります。　
濡れた鼻の感触とか、毛の柔らかさや匂い、甘えてくる声、
散歩の時に急にむしゃむしゃ雑草を食べ始めるあの子の姿。
美味しそうに葉っぱを食べる犬の横顔につられて、何だか急に
自分も葉っぱが食べたくなります。サラダ！サラダが食べたい！

　　　無性にサラダが食べたい時、ありませんか？

　　　フランス産のマーシュ（和名：野ジシャ）です

そんな時はきっと、愛するあの子が天国から
「アンタ葉っぱ食べなよ」と言ってくれてるんだと勝手に解釈して
お言葉通りに葉っぱをバリバリ食べる事にしております。
この話を友人にすると、「歳取ると野菜が食べたくなるもんだよ」
と、すごく夢のない返答が来ます。その上、「だったらさ、ワイン
飲み過ぎちゃダメだよ、って言ってくれないの？アンタの犬」　と
突っ込まれてしまう始末なので、この話はもう引っ込めます。

マーシュ、柔らかくてパリパリしてて、ほろ苦くて旨いです。