そそられる地方
ヴィラール・レ・ドンブ(ローヌ・アルプ地域圏)は食材の宝庫。
うちの店でも、ドンブ産の最高級グルヌイユ(蛙)を始め、色々な
ドンブ産の美味しい食材にはお世話になりっぱなしです。
今、うちに居るのはドンブ産のカイユ・プリンセス
柔らかくてしっとり身質の美味しい鶉(うずら)です
これを一枚肉に開いて、中に滑らかなフォワグラを詰めて
丸く成形したら、パイで包んでパリッと香ばしく焼き上げます。
焼きあがったパイ包み焼きを、鋭いナイフで切り分けると
フォワグラが優しくとろけだし、鶉のほのかに甘く繊細な肉質は
しっとりジューシーに仕上がって、サクサクのパイはバターの
たっぷりした香りと供に、美味しさのアクセントとなるのです。
プリンセスという称号に相応しい気品溢れる肉質
フランス・ドンブからの恩恵!
「フォワグラを詰めたドンブ産鶉(うずら)のパイ包み焼き」
鶉のプリプリしつつ滑らかな食感、フォワグラの色っぽい甘味、
パイの香ばしいサクサク感、古代米のもっちりした旨味、
芳醇で濃厚なマデラ酒のソースの旨みが、これでもかっ!と
ワインを誘い、お口の中はフランスの旨味成分で満員状態。
人気です。一度食べた方が「この前のアレもう一度食べたい」
なんて、連続でこの料理を選んで下さったりして、楽しい事に
なっております。 そして、相棒はやっぱり赤ワインですね。
特にピノ・ノワールの上品な酸味とミネラル感が、繊細な
鶉の肉質にぴったり優しく寄り添ってくれます。
そんな訳で、ドンブが誇る最高のカイユ・プリンセス様の恩恵に
とことんお世話になりっぱなしのビストロクルルでございます。
もう、ドンブ地方に足を向けて寝たらバチが当たりそうです。
ドンブってどっちですかね?