フリ〜ダ〜ム
前、何かのコマーシャルで「異文化コミニュケーション」という
キャッチコピーがありましたよね。これは海外の文化や語学に
触れるという趣旨のものだったと思いますが、それに限らなくても
異文化というのは日常にあふれているものなんだなぁと思います。
例えば、初めての浅草観光で「ぬれせん」というおせんべいを
食べた時の何ともいえない気持ち。 自分の話で恐縮ですが、
おせんべいはバリッと音を立てて食べる物だという固定観念を
どう処理したらいいものか、ちょっぴり混乱した覚えがあります。
しかしその何年か後もう一度ぬれせんを口にした時は不思議と
「あれ、美味しいじゃん」と思えたものだから面白いもんです。
面白いので、実家に帰る際にぬれせんを持って行ったんです。
そしたらうちの母は一口たべるなり「これは焼いたほうがいい」と
石油ストーブのうえに網を置いてぬれせんを並べ始め、やがて
香ばしくパリッと焼きあがった(もはやぬれていない)せんべいを
「ほら、焼いたら美味しくなった」とバリバリ食べておりました。
ぬれせんを焼いてたべるなんて邪道だ!と怒られるかもしれないけど
間違いや勘違いから生まれてきた文化もあることだし、結局のところ
異文化の受け入れ方なんて人それぞれで、それより自由に楽しんでみる
気持ちの方が大事なんじゃないかな?なんて思ったりするのです。
メニューのお料理は、自由に楽しんで(料理人が)作っていますが、
まかない料理はもっと自由です。 ホウボウのポワレを昆布だしの
おでんに仕立てたりして、白ワインと合わせちゃったりしてね。
異文化同士だってやり方次第でコミニュケーション!な感じです。