白い野生
冬の祭典、ジビエシーズンもいよいよ最終章を迎えました。
うちの店も今シーズンは知床産の蝦夷鹿(えぞしか)に始まり、
フランス産のコルヴェール(青首鴨)、島根大田の特選猪、
鹿児島出水の青首鴨、そして…今ご用意してる「雉子」。
雉子(キジ)はメスが美味しいんです~
フランスはソローニュの森から来てくれました
さすが女の子、綺麗な顔してること~
ベルサイユのばらに出てきそうじゃありません?
(ソローニュ宮殿のフェザンヌ婦人、みたいな)
胸肉がプリッと突き出して、美味しそうでしょ?
おっと、サービスショット!
さすがフランスから来た子は美人ばっかりやのぅ~
クルルに来てくれてありがとう!
ジビエと言えば真っ赤なお肉!そして噛みごたえのある食感!
野性味に溢れた地味深い味わい!…なんて思っていません?
いや、正解なんですけどね、赤い肉質はジビエの醍醐味でも
ありますけどね、でも、そればかりじゃありません。
そう、滑らかな白身肉!弾力がありつつ柔らかく、野性味よりも
気品のある香りと優しい甘味、何とも言えないミルキーな旨味、
そういう品格にあふれたお肉も、ジビエにはあるんです。
それがフェザン(雉子)なのです
神聖な野性味とでもいいましょうか
人気です。すごく!
「すんごい美味しかった!また食べたい!」と、嬉しいお言葉を
たくさん頂戴しております。 胸肉はしっとり香ばしくロティして、
腿肉はミンチ状にしてラヴィオリに包み、ジューシーな味わいに。
手羽元の野性味、ササミの滑らかさ、それぞれの部位の味わいを
贅沢にひと皿で。ソースはフランスが誇るモリーユ茸とマデラ酒の
芳醇な香り、フェザンの甘く香ばしい香り。和栗のピュレと一緒に。
ああ、ソローニュの森を抜けて、あの大河のほとりにある宮殿が
見えませんか?あそこで手招きしているのは美しいフェザンヌ婦人!
ミネラル感たっぷりな赤ワイン、ピノ・ノワールの優しい余韻と共に
この神聖な野生の扉を開けませんか?