パイの中心でワインを叫ぶ
Saint-Pierre(サン・ピエール)様がご来店~!
これぞフランス料理の高級魚!って感じですねぇ♪
パリやリオンのビストロでサンピエールを注文すると、大体
3枚におろして下味をつけて小麦粉をまぶしてカリッと焼いて
レモン風味、みたいなシンプルで美味しいムニエルが出てきます。
塩がガッツリ効いて、白ワインガンガン呑みたくなるやつですね。
それが、御茶ノ水のビストロに来るとなぜか魚介のムースと一緒に
パイに包まれて、こんがり焼かれて、甲殻類のソースと合わせて、
「白だけじゃなくてロゼでも何なら赤でも合わせられるけどいかが」
みたいな飲兵衛スタイルに化けた料理が出てきます。
サンピエール(和名は的鯛:マトウダイ)
繊細でデリケートな身質の、美しい白身魚です
こちらはクルル特製の魚介の滑らかなムース
北海帆立と真鱈、ズワイ蟹が入っています
サンピエールと魚介のムースを合わせてパイで包み
ドリュー(卵黄を水でといたもの)を塗っていきます
均等に塗ったら、いざ高温のオーブンへ!
(いってらっしゃ~い)
(お帰り~)そんで、こんなんなりました!
甲殻類の濃厚かつさっぱりとしたソースで
割ると、サンピエール独特の甘くて優しいい香りが…
そんでもって魚介のムースのねっとりした旨い香り
熱々の香ばしいパイをサクッと突破したら、おっと!
ちょっと~!ワインおかわり早く持ってきて~!!
なんていう状況にならないように、ワインは前もって用意して
(注文して)おきましょう。だって、ソースはオマール海老の
殻と蟹からとった濃厚仕立てだし、サクサクで味わい深いし、
もう、旨みの総合商社なんですから(どっかで聞いたな)!
このメニューはアラカルトには載せておりませんが、コースの
魚介料理に度々登場しております。最近、お食べになった
お客様から、「パイ包みなのにすごく夏っぽい料理だった~
ワインと最高だった~!」と言われました。わ~い作戦成功!
夏っぽいと感じるのは、たっぷりの魚介のせい。サンピエールと
帆立、ズワイ蟹、真鱈、オマール海老、彼らが美味しいワインを
パイの中から叫んでいるからなのです!