うちの店には「カウンター」というお席があるんですが、
そこは気軽に来てくださるお一人様のためにご用意している
特別席なんです。そこで世間話させて頂いたりしてるうちに
気さくにお声を掛けさせてくださるお客様を、勝手に(愛情を
込めて)「カウンター族のみなさん」と呼ばせて頂いてます。

　前にもちらっと書かせていただきましたが、フランス語が堪能で
フランス人の同僚達とバリバリ仕事してる格好良い彼女。
彼女もカウンター族の大事な一員なんですが、あまりにお話が
面白くてチャーミングなあまり、いっぱい質問していっぱい聞き出して
しまいました(食事中にしつこくしてごめんなさい、師匠)。
彼女は佐賀県唐津の出身なのですが、その地元の文化やお祭りを
すごく大事にしてて、実は短歌や日本文学を大事にされている事
なんかが最近分かってきて、ますますファンになってしまいました。
「フランス語を知る事は日本語を知る事だって気づいた」、と
おっしゃる彼女。最初は「ん？どういうこと？」と思いましたけど
よく考えたら…　まさしく！　日本語をきちんと把握してなければ
それをフランス語に置き換える事も出来ませんからね。

　　　　　　そんな彼女が持ってきてくれたお土産は…　
　　　
　　　　　　　　　唐津の名産品、いかしゅうまい！

　地元ではまがい品も出回るほどの人気だそうです。
なるほど、食べた瞬間「おおっ！」と唸ってしまいました。
イカとたらの優しいすり身、そしてぷりっとしたイカが贅沢に入って
いて、外側のぴらぴらした皮は熱を通すともちもちっとした食感！
ソースや調理法によっては中華、和食、そしてフレンチにもなって
しまいそうな不思議なシューマイ。　　一見豪快だけど、実は
計算しつくされた具の配合と調理加減、食べやすいけどずっと
印象に残る感覚…。　　　まるで彼女そのものみたいです！

なんて書くと「何を大げさに！もう！」と怒られそうなので
このへんでやめておきますが、本当に美味しかったです。
また色んなお話聞かせてね、師匠。