武士の七つ道具は刀や弓、盾、具足など、イカツイ戦闘品。
中学校の先生の七つ道具は、教材、チョーク、学級名簿、
生徒のセンシティブな情報と胃腸薬ってとこでしょうか。
銀座高級クラブのママの七つ道具は、着物とダイヤの帯留め、
日経新聞、黒革の手帳（又は極秘情報てんこ盛りのスマホ）？
ソムリエだったら、タブリエとソムリエナイフ、リトー、デカンタ。
料理人だったら、包丁とまな板、フライパンと鍋、真空マシーン、
シンク、オーブン、ストッカー、スチコン、パコ・ジェット…
おや、７つじゃききませんね。料理の道具は多いなぁ。

おや？また何か増えましたね

今度は「銅鍋」だって。火の伝導が絶妙らしいです

いや、もちろん、道具は大事ですよ。何でも揃ってるに
越した事ないし、より良いものを求める気持ちは分かります。
しかし、「ちょっと河童橋行ってくる」っていうセリフの
数日後から届き始める道具の数々に、鼓動が早くなります。

おや…？今度は何ですか…？

「ミートスライサー」だって。やれやれ。

料理人に限っては「七つ道具」なんて概念はないようで、
次から次へと道具が増えていきます。小さなビストロは、
道具に囲まれて、どんどんスペースがなくなっていきます。
河童橋に出掛ける料理人は、狩猟に出掛けるハンターと似た
士気の高揚があるみたいです。困ったもんですね。