Bistrot Queue Leu Leu ビストロクルル 花澤商店

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まだまだむの寝言

なに寝言言ってんだよ、くらいの軽く広い心で見守ってください。

変わらない変革

当たり前だけど、時代は変わり続けていて、
何だかその変革っぷりについていけない時も
多々あります。ちょっと前まで駅のホームに
喫煙所があったし(十数年前は我々にとっては
ちょっと前)、男は仕事で女は家事をやるとか、
結婚指輪は給料の三か月分とか、犬は外で飼う
ものとか、家電話に「○○でございます」って
自ら名乗ったり、学校の先生にボコられたり、
水の入ったバケツを持って廊下に立たされたり、
普通の事だと思っていた事が、今や非常識(!)。

そして、飲食店を20年近くやっていると、
やっぱり常識だと思っていた事が変わってきます。
世田谷にお店をオープンしたばかりの頃は、とにかく
お客様が来なくちゃ始まらないので、雑誌やテレビから
オファーがあったら喜んで出ていたし、お客様からの
リクエストには出来る限り(自分を犠牲にしてでも)
答えなくちゃいけない、それがホスピタリティーだと
妄信的になっていたりした部分がありました。

bistrot

8年後、世田谷から御茶ノ水にお店の引っ越しをして、
もっと色んなお客様に知って頂ける機会が与えられたけど、
その間にも時代は変わり続け、お客様のニーズや我々の
モチベーションも少し変化しました。お客様を喜ばせるのは
大事だけど、自分たちも楽しまなくちゃいけないという事や、
全ての人をオール満足させることは不可能だということ。
だから、現在来て下さってる食いしん坊に満足して頂くのを
優先するために、ある時から雑誌やテレビに出るのをやめて
(ゴエ・ミヨは憧れの本だったので出ちゃいましたが 笑)、
街の小さなビストロでいる事を選びました。今更だけど、
ようやく自分たちのやりたい事とやりたくない事を区別
できるようになったのかもしれません。

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そして今、また新しい常識が幕を開け、
マスクなしで生活できない世の中。
お店では席の感覚をあけて、手指の消毒をして、
しっかり換気をするのが常識。時々禁酒法が出たり、
早閉まいするのも日常。そして閑散とした店内‥。
そんな時に丁度良くテレビのお誘いがあったりして、
暇だから出てもいいんじゃない?というサービス人(私)と
「もう絶対出ない」という料理人の意見が対立したり、
ちょっとしたバトルが勃発しましたが、その話を聞いた
食いしん坊が「テレビになんて出ないでよ、俺の唯一の
隠れ家なんだから。その替わりもっと良いお客さん
いっぱい連れてくるから!」なんて言って下さって、
その言葉に感動すると共に「お客様もお店を一緒に作って
下さってるんだなぁ」と実感しちゃった訳です。
昔は、いかにホスピタリティーを発揮できるかばかり
考えていたけど、今は、そういえば、うちの雰囲気は
食いしん坊達が勝手に楽しそうに作っている!
これもやっぱり時代の流れ、ウエルカムな変革。

さて、長くなっちゃいましたが、クルルはこれからも
変わらないけど変わっていきます。相棒の皆さん、
どうぞよろしくお願い致します。

時々ご新規さんも来てね!