我がマエストロ
新御茶ノ水店に引越しをして、1ヶ月が経ちました。
慌ただしくも楽しく、やっぱりお店は最高!の一言です。
せっかく来て頂いたのにお席が無くて(狭い店でスミマセン)
お断りしなければならない日もあれば、閑古鳥ちゃん達が
楽しそうに飛び回っている日もあれば、深夜のカウンターで
カウンター族とまったり呑む日もあれば、ご新規のお客様の
ご紹介で来てくださったお客様に胸が弾む日もあれば…!
4月24日は店の前の桜が満開だったっけ
バカの一つ覚えみたいに何度も言ってますが、やっぱりお店は1人じゃ
出来ないものです。お客様がいて下さって、業者様がいて下さって、
生産者様がいて下さって、そしてお店そのものを造って下さった
職人様達がいて下さって…。
スケルトンにするところから始まったお店造り
ついこの間のことなのに何だか懐かしい〜
自分の仕事にプライドを持っている本物の職人様が一丸となって
朝から晩まで、こんな小さな店のために汗を流して下さっていたんだ、
と思うと胸が熱くなります。 お店が出来るまでのあの濃い時期は、
まるで極上のオーケストラを聴かせて頂いているような毎日でした。
第二バイオリンのリーダー、佐藤さんが美しい「ラ」の音をとったら、
皆で静かにチューニング。お茶目な原さんのホルンがとびきり元気に
ご挨拶、コンサートマスターの江澤さんが立ち上がってバイオリン片手に
チャーミングな笑顔で会釈したら会場から盛大な拍手が沸いて、さぁ、
序曲が始まります! いつもはお茶目な後藤さんが真剣な表情で
壮大なパーカッションを鳴らしながら全てのパートを先導したら、斎藤さんと
武田さん達の骨太なコントラバスが低音を鮮やかに奏で、岡田さんの
繊細で慎重なクラリネットが丁寧なアダージョを生み出し、待ってましたと
ばかりに楽団員が一斉に旋律を奏で、流麗で長閑な一体感を生みます。
誇らしげな楽団員たち
最終章は鈴木さんと保科さんの美しいチェロとビオラが静かに、しかし
弾むようなアレグロで軽快なスケルツォを奏で、三浦さんのトランペットが
高らかに鳴り響き、オーケストラ全体を照らすような高揚感と臨場感を
生み出します。 極上の楽団を率いるのは、このお方…
マエストロ・アンドゥー
あれ、何かまた仕事してる…
この素晴らしい楽団を呼び寄せてくれたアンドゥー、楽団員1人ひとりを
心から大事にするアンドゥー、若いのにすんごくエラい人なアンドゥー、
すんごいエラいくせに誰よりも腰の低いアンドゥー…。
どうお礼を言っていいか分かりません。こんなに素晴らしいマエストロに
出逢えたなんて!またお店を作るとしたら(そうそうないとは思いますが)
絶対アンドゥー以外には考えらない! 生まれ変わってまたお店を
出せるチャンスを頂けたら、やっぱりアンドゥーにお願いすると思います。
アンドゥー、どうしていつもジャージなの
エラい人なのに…
梅丘での悲しい隕石騒動の時も、断ることだって出来たはずなのに
(本当は関係ないのに)率先して間に入ってくれて、第三者として客観的に
物事を進めてくれたアンドゥー。時には盾になってくれて、とっぱらわれそうに
なったレールを再び引いてくれて、引越し電車を走らせてくれたアンドゥー。
いつもお茶目で腰が低すぎて、お金の話の時だって気を使って「やらしい話
ですが…」と言いつつ全然やらしくない、まっとうな金額を言うアンドゥー。
今だに 「ここ直して♥」 と料理人がお願いすると 静岡から飛んできてくれる
アンドゥー(ホントスイマセン!)…。
クルルの神様、アンドゥー!!
大感謝です!!
こんなに素晴らしい交響曲を聴かせて頂いたんですから、ここからは
我々がお客様に素晴らしい音楽をお届けしなければ(オーケストラって
よりはデュエットって感じだけど…)! 新楽章、スタート!
アンドゥー、また一緒に呑もうね!
ていうか呑ませて下さい!