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まだまだむの寝言

なに寝言言ってんだよ、くらいの軽く広い心で見守ってください。

愛してます!

  ブラッスリーだろうが、ビストロだろうが、レストランだろうが、
フランス料理に関わってるお店だったら大抵どこでもやってるのが
「パテ・ド・カンパーニュ」、田舎風お肉のパテ(テリーヌ)ですね。
フランス人にとってはきっと おっかちゃんの味なんでしょうが、
お味噌汁すすって育った我々ニッポン人にとっては何ともハイカラな
食べ物でございます。 えーと、パテってなんじゃらほい?っていうと
要するにすりつぶした肉、挽き肉状態にしたお肉のことです。

 この料理を単品で置いているお店は、大抵 「最もお安くご提供
できるメニュー」のひとつになっていると思います。 しかし、しかし!
この一見シンプルな料理こそが「そのお店の顔」、その店の味を
お客様にご報告さしあげている、と言っても過言ではないんです。

        うちの店のパテはこんな感じです!

  
 国産豚の肩と喉(一番動く部分だから旨みが豊富です) と
岩手花巻産ホロホロ鳥の白レバーを合わせて、美味しい塩や
香草、色んな香辛料と供に滑らかにします。

    テリーヌ型に北海道の生ベーコンを敷き詰めて…

  
       その中にパテのネタを敷き詰めます

  
  天井にもベーコンで蓋をして、ローリエとタイムをのせます

  
    そしたら、オーブンでじっくり丁寧に火を入れて…

             こんなんなります!
     クルル特製サラダ〜前菜いろいろ盛り合わせ〜
  
   手前の長方形のお肉が「パテ・ド・カンパーニュ」です!
         (単品でもご用意しております〜)

おっかちゃんの味が家によって違うように、この定番料理だってお店によって
全く別物になったりします。 その店の方向性や考え方、料理の位置づけや
料理人の志、その価値観によって出来上がる最もリーズナブルなお料理、
最もジャッジされやすい料理、それがこのお肉のパテになっていると思います。

おっかちゃんの愛情にはかないませんが、うちだって(少なからず)お客様に
心からの愛情を注いでいるつもりです。 食べた瞬間、「ワタシ愛されてる!」
と思って頂けるようなお料理を、パテ・ド・カンパーニュを作っていきたい日々です。