ラヴァーズへの愛
最近の事なのか、結構前からそうなのかよく分かりませんが、
ワインを愛する人達の事を「ワインラヴァーズ」と呼ぶらしいです。
で、このワインラヴァーズという人種、それぞれに細かな派閥が
ありまして、大抵「ボルドー派」か「ブルゴーニュ派」に分かれます。
そして更に派閥は細分化され、例えばボルドーワイン派の中だったら、
「メドック派(カベルネソーヴィニヨン)」と
「サンテミリオン派(メルロ)」に分かれたりするものなのです。
大体、うちの店でご用意してるグラスワインの赤は、
①ワイン初心者でも呑みやすい南仏のグルナッシュ
②ブルゴーニュ派のためにピノ・ノワール
③ボルドー派のためにカベルネソーヴィニヨン
といった3種類なのですが、ボルドー派のためと言うならば
サンテミリオンのメルロをご用意しないのも不公平ですからね、
ならば、とびきり美味しいサンテミリオンを探さなくちゃ!
という訳で、02年のサンテミリオンご用意しました
極上メルロの滑らかなタンニンと優しい果実味 ♪
「そんなにこだわらなくたって美味しきゃいいじゃん」という寛大な
方達には、「ワインラヴァーズ」は面倒くさく映るかもしれませんが、
彼等にとってワインの産地や品種というのは、自分のルーツを探るに
等しいものだし、、哲学的な要素さえ含んでいたりするのです。
ワインラヴァーズがワインを選ぶ時、その条件は恋愛対象者に求める
それよりも厳しく、ストイックで、マニアックで、神聖なものなのです。