ひとり仕事の行方
「最近のフランスは化学調味料だらけなんだって!」
と、ここ数日の間に複数のお客様から教えて頂きました。
食の都、フランスの飲食店たるものが今や… みたいな
テレビ番組があったそうです。へえ、そうなんですか。
その上「先日行った東京の有名なフレンチのお店がさぁ、
食べた瞬間、旨すぎる…これはおかしい、化学調味料だ…と
思ったら案の定すぐに舌がしびれてきちゃったよ」という
お話も最近お聞きしました。へえ、そうなんですか。
大体、化学調味料なんてどこに使うんだ?
魚の出汁、鶏の出汁、鴨の出汁、鹿の出汁、仔牛の出汁…
ありとあらゆるフォンをとりまくってるうちの料理人的には
そちらの方がはてなマークです。全ての(主菜的)肉料理には
そのジュのソースを用意するのが当たり前で、食材に対しても
お客様に対しても当然の礼儀だと思ってこれまでやってきた
ビストロクルル的には化学調味料という選択肢がありません。
健気な仔羊の骨たち
![IMGP6118 agneau-1](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2015/03/IMGP6118-300x224.jpg)
仔羊の美味しいジュのソースの素になるのです
「コンソメ」という商品が出回っているのは知っております。
それを喜んで使っているお店が沢山あることも知っています。
でもね、人は人、我は我。うちは自家製にこだわってますから
3日がかりで自家製のコンソメをひくのは日常で当たり前。
全ての料理は自家製コンソメ又は色んな出汁をベースにして
仕上げています。時間がかかってもそれが美味しいはずだから。
美味しい仔羊のジュをここから造ります!
![IMGP6120 jus de agneau -1](https://queueleuleu.com/wp-content/uploads/2015/03/IMGP6120-300x224.jpg)
店内中が芳醇な羊の香りでいっぱいになります
ひとり仕事の料理人だからといって、限界は作りません。
全ての事はきっと出来る、そのために修行してここまで
来たんだから。ただ美味しいものを作るためにこうして
この店を構えさせてもらってるビストロクルルです。
( 単に「仕込みマニア」だとも言うけどね… )