発車のベル
寒くなればなるほどお肉料理のご注文が増えるんですが、
その中でも今年は特にジビエ、野生の小鹿人気が圧倒的
だったような気がします。 初めて鹿肉を食べたお客様が
「鹿ってこんなに柔らかくて美味しいんですね!」と驚かれたり、
「いや〜鹿食いたかったよ!」と、シーズン中足しげく通って
下さった根っからの鹿好きさんもいらっしゃって嬉しい限りです。
あの真っ赤に輝くキレイなお肉! 癖になるんですよね。
野生だから硬い肉質なのかと思われがちですが、そこは
ゆっくり丁寧に時間をかけて柔らかく焼き上げていますので
内腿肉はしっとり柔らかいのに噛む感触がちゃんとある状態に、
心臓は瑞々しく、かつねっとりとした状態に仕上げています。
1〜2歳の小鹿を使っていますので、心臓もクセがなくて
香りの良い、品のある独特の甘さが楽しめるんです。
しかし、気が付いたら小鹿はそそくさと荷物をまとめて
帰り支度を始めているではありませんか!
そうなんです。大事な生態系を守るため、野生の動物を
食べれる時期は限られているのです。
もし、小鹿との別れが名残惜しい…なんて方がいらっしゃったら
発車のベルが鳴る前に、最後の小鹿に会いに来て下さい。