ふたつでひとつ
「どんなに美味しいワインがあっても、つまみもなしに
呑み続けるのはつまらないし、せっかくの美味しい料理だって
そこにワインがなくちゃ何も楽しくない。」 …とかなんとか
口癖みたいに言ってるのは、うちの料理人です。
美味しい料理が作りたい!っていう想いはどの料理人も
同じだと思いますが、うちの料理人の場合はもうとにかく
ワインに合う食材、ワインがすすむ美味しい料理、という
勝手な信念で突き進んでおります。
自分が呑ん兵衛だからって理由なんですけどね。
そんな勝手な信念に付き合ってくださる心やさしい味方が
(営業後の)深夜カウンターにいらっしゃいます。
ワインを愛し、ワインに愛されるスペシャリスト
なかます酒店の店主 沼田さんです。
美味しいワインと美味しい料理はふたつでひとつ、
一心同体のものだと考えるふたりの宴が始まります
「うわぁ、もう飲み頃になってますねぇ」「う〜ん、この鼻に抜ける
余韻がいいなぁ」「この肉の香りと合うんじゃないですか?」
「う〜ん、ぴったりだぁ〜」 とかなんとか…
料理を愛するワイン屋と、ワインを愛する料理屋の
(ハタから見ると)ちょっとマニアックな至福のひととき、
「ワイン呑みのフランス食堂」を自ら実践している夜です。