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まだまだむの寝言

なに寝言言ってんだよ、くらいの軽く広い心で見守ってください。

もどきの世界

昆虫や植物の世界で、よく「〇〇モドキ」っていう名前
ありますよね。アゲハ蝶に対してアゲハモドキがいたり、
タチバナっていう花に対してタチバナモドキがいたり。
可哀想だと思いません?その昆虫や植物自体は唯一無二の
存在なのに、彼らのアイデンティティーを無視するような
名前を勝手に付けるなんてひどい。可哀想じゃないですか。

例えば、担任の先生に「君はB組の鈴木さんに似ているから
スズキモドキだね」なんて言われたらどうしますか?
きっと自分だったら、その場ではヘラヘラ笑って過ごしても、
家に帰って布団をかぶって枕を濡らすことになると思います。

と、思っていたのに…。
最近「これは!〇〇モドキだ!」と思ってしまう食材と
出逢ってしまいました。そんな事思っちゃいけないのに!

生の「めかぶ」なんですけどね、
mekabu-1

洗って、軽く湯通しして、ぶつ切りで食べるとね、

鮑(あわび)なんですよ、完全に!
mekabu-2

食感と言い、海の香りと言い、旨みと言い…

「アワビモドキだ!」
口に入れた瞬間に口をついて出てしまった言葉です。

ごめん、めかぶ。君には君の存在価値があるって事
分かっているよ。だけどね、君が美味しすぎる故につい
出てしまった言葉なんだよ。むしろ誉め言葉の領域に
入っている事だと理解してほしいんだ。分かる?

めかぶは黙って受け入れてくれました(そんな気がします)。
料理人が、試作の為に築地から買ってきた美味しいめかぶ、
試作をする前になくなってしまいました。まかないで。