半分ルール
ワイン担当者(ワインの仕入れを決める人)が店に
二人いる場合、両者の意見は均等に反映されなければ
なりません。そのため、試飲するワインの「量」も、
均等にする必要があります。そこに少しでも不均衡が
あった場合、ワイン担当者同士の確執が発生して、
まともな判断が出来なくなる恐れがあるからです。
そんな訳で、いつの間にか生まれたのが「半分ルール」。
一本のボトルを最初から半分ずつに分けておけば、
自分はまだ2杯しか飲んでないからもう一杯飲む権利がある
とか、そんなわけねーだろあんたもう3杯飲んでるよとか、
担当者同士の無駄なトラブルを回避する事が出来るのです。
お行儀悪いのは重々承知しておりますが‥
お店の平和を維持するための苦肉の策です
重くて飲みずらい面もありますが‥‥
この時点でデカンタージュ済みという利点も♪
スワリングしなくても十分にワインの香りを楽しめ、
また継ぎ足しをしなくていいので、徐々に変化していく
ワインのポテンシャルをダイレクトに感じられます。
こういう小さな努力の積み重ねにより、お店の平和と
ワイン選びの公平さが保たれているのです。
今後ともお客様の為に、クルルのワイン担当者として、
沢山のワインを試飲していく所存でございます。