ジャパニーズスタイル
昔から食文化の発達している欧米では、
レストランで食事をする時に「取分ける(シェア)」
という習慣は、あんまりないみたいですね。
「私は前菜はこれでスープはこれ、主菜はこれにするわ」
「僕は前菜はこれでムースにして、主菜はこれにしよう」
みたいな感じ。格好いいですねぇ。大人でスマートです。
日本人だったらつい「それ美味しい?一口ちょうだい」って
言っちゃいそうですけど、そこでお皿を交換するのって
あまりお行儀の良い事ではないみたいです。レストランではね。
でもね、熱々のお鍋やすき焼きをみんなでつつきあって育った
ジャパニーズな我々からすると、やっぱり目の前の人が
違うもの食べてたら気になってしょうがないわけですよ。
美味しいものっていうか、その時間を共有したいわけです。
一人の時や接待(お付き合い)の時を除いたら、食事って
大体 家族や大好きな人と食べるものですよね。
だから、うちの店では全部のお料理がシェア出来る様に
なってます。 料理はフランスかぶれしてますが、
スタイルはめちゃめちゃ和風です。よく来ていただいてる
フランス人のお客様達も、頑張ってシェアしてくれてます。
ひとつのお皿を分け合って、目の前の人ともっともっと
楽しい時間を共有できたら、すごく素敵ですよね。