紺屋の白袴
お店を含めた厨房造りのプロ、「マエストロ・アンドゥー」並びに
カリスマ水周り職人様、腕の良い大工さん、品格ありすぎる江澤社長、
慈悲に溢れた電気職人様、色々な方のお力で造って頂いた最高の
傑作、それがビストロクルル新御茶ノ水店として産まれたんです。
第一線で活躍している超人気者の職人さん達ばかりだったので
当然あちこちの物件を掛け持ちしながらの作業だったと思います。
忙しくてお疲れだっただろうと思うんですが、そんな顔は見せずに
こんな小さなお店に本当に魂を込めて丁寧に造って下さった事は
本当に感謝、感激です。
「こんにちは~!どうですか、何か不具合ありませんか?」
「あっ、アンドゥー!」
忙しいのに時間を見つけては来てくれるマエストロ…
な、なんて良い人なんだ…!
ハッキリ言って、「引渡し」が済んだ時点で、施工した側にとっては
「終わった物件」になるから、その後自ら近寄って来るって事はあんまり
ない、というのが一般的だと思うんですけどね(後々施工主側から「ここ
直して」とか「やっぱりこうして」とかゴチャゴチャ言われるのは面倒くさい
だろうしね)、それにあちこちの物件を抱えた忙し~いプロ集団ですから、
施工が済んだらこんな小さなお店にいつまでも関わってくれないだろう、
と思っていたんです。 アンドゥーに出逢うまでは!
顔出して下さるだけで有難いのに、お土産まで~(泣)
良い人すぎるよ~っっ
「あ、ここのオーブン台が使ってる内にちょっと低くなってきちゃった」
なんて図々しく言っちゃう料理人に「あ、本当だ!じゃ、直しますね!」
なんてポケットからサッと工具を出して、躊躇なく地べたに張りつくばって
当たり前みたいな顔で直してくれるアンドゥー(この日はジャージじゃ
なかったのに…)。「え~っ、直っちゃったの!?スゴイ」なんて喜ぶ
料理人に「後は何かありますか?」なんてニコニコしながら聞いてくれる
神様、仏様、アンドゥー様!
アンドゥーの車のガラスに貼ってあるガムテープが人柄を表している
気がします。それを直す暇もないくらい、自分の事後回しにしちゃうくらい
周りのことばっかり気遣ってるアンドゥー。本当に何て表現したらいいのか
分からない位に感謝の気持ちでいっぱいです。
それにしてもあれ、ガムテープで大丈夫なの?