食い魂
お客様にお願いがあるんです。
それは、それはですね、ええと、
熱々のお料理は、熱々の内に召し上がって頂きたいのです!
お料理がテーブルに来てからワイン注文するでしょ、そうすると
例えば今日まだ開いてないグラスワインだと、セラーから取り出して
キャップシール剥がしてコルク抜いてグラスに入れるまでに、もう
お料理は熱々じゃなくなっている可能性があったりするんです。
いや、すぐに注文頂いたワインをセラーから取り出せればいいけど、
その前にサービス人が他のお客様の対応に追われている可能性も
あります(店内のお客様達から同時に呼ばれる事がよくあります)。
そうかと言ってね、ワインを一口呑んでからお料理食べたいのが
我々食いしん坊の心情ですよ。そうなると、一番美味しい熱々の時に
おあずけくらったワンコみたいに「ぐっ」と我慢しなきゃならない羽目に
なったりするんです。ワインまだかな、ワインまだかな、と思いながら。
例えばこんな熱々のお料理
真鱈白子のムニエル~白隠元豆のピュレと鴨の濃厚なソース~
表面はカリカリに香ばしく、中はトロトロジューシーになっております。
濃厚でリッチな味わいとフレッシュレモンの爽やかな酸味、美味しい
塩のミネラル感…。熱々の時、白子さんは一番輝いています。
え?ワインが手元にない?
ああ、なんて殺生な! ワインと料理を抜群のタイミングでバチッ!と
合わせられないなんて!
ね、そんな事になったら悲しいでしょ
ワインは余裕をもってご注文くださいね
はふはふ言いながら食べてくださいよ~
白で合わせるか赤でいくか、迷うところですけど~
うちのグラスワイン達は、毎日開けたてフレッシュ揃いですから
(残ったワインはその日の内にスタッフ全員で責任持ってきっちり
飲み干しておりますのでご心配なく!)、お料理が来る前に余裕を
もってご注文頂いても大丈夫です。むしろワインがゆっくりと美味しく
なった頃に、熱々のお料理がテーブルに届く事でしょう。
さぁ、白子のムニエルをご注文ですね?
じゃあ、白子が来る前にどのワインをどのタイミングで注文しておくか、
の構想を練って、熱々をハフハフする準備の程、宜しくお願い致します!